プロジェクターの利用は簡単です。しかしイベントごとなどで用いられる機会が多いため「使うのが初めて!」「機械とか全然ダメで心配……」などという方も珍しくはありません。
けれど実際には、間違えずに接続を行い、説明書通りに操作をすれば問題なく映像を流せるため、初心者の方でも「使えなかった!」ということはほとんどありません。
しかし説明書を読んでも分かりにくい箇所や、接続端子の問題などややこしい点もあるため、初心者の方が疑問をいだきやすい注意点をまとめました。
1,接続方法 ―どの端子と接続すればいいの?
画像出典:EPSON
上記は当店取扱いのプロジェクター「EPSON EB-S04」のインターフェース(接続端子)です。
多くの端子があるため混乱してしまいそうになりますが、実際に使う場所は限られているので、利用頻度の多い端子から説明していきます。
HDMI端子 | ほとんどのDVDプレーヤー・パソコンなどに付いています。HDMIケーブル1本で繋ぐだけで、映像・音声両方とも流すことができます。 |
ミニD-Sub 15pin(VGA) | 古いDVDプレーヤー・パソコンなどに付いています。映像のみを流すことができます。青色をして15個の穴が開いているのが特徴です。 |
RCA端子 (赤白黄端子) |
古いDVDプレーヤー・ゲーム機などに付いています。白と赤は音声を、黄色は映像を出力します。 |
USB端子 | ほぼ全てのパソコンに付いています。映像・音声両方とも流すことができますが、ドライバーのインストールが必要で、パソコンの性能が低いと映像がカクついてしまう恐れがあります。 |
DVDプレーヤーなどの再生機とプロジェクターを繋ぐ場合、再生機に付いている端子を元に、接続方法を決める必要があります。
最も一般的なのがHDMIによる接続です。古いプレーヤーでなければ、ほとんどの機種に付いていますし、映像・音声両方とも出力することができるからです。
そのため再生機に複数の端子がついている場合は、HDMI端子を選んで接続ケーブルなどを用意しておくのをお勧めします。
2,音の流し方 ―スピーカーって必要?
プロジェクターにスピーカーが内蔵されている場合、別でスピーカーを用意する必要はありません。
上記項目で紹介した通り、HDMIケーブル・USBケーブル・RCA(赤白黄端子)であれば、音声も同時に流すことができます。しかしVGAケーブルは音声を流すことができないので注意しましょう。
またプロジェクター内蔵スピーカーは音量が大きくありません。機種にもよりますが、学校教室くらいの大きさであれば音声が届く。といった程度であり、あまり音量を上げると音割れなど音質が悪くなる場合もあります。
そのため、下記のような場合には外部スピーカーの利用をお勧めします。
・VGAケーブルで接続する
・大きな音量を鳴らしたい、できるだけ綺麗な音を流したい
外部スピーカーの多くは、ステレオミニプラグ(イヤホンを差し込む端子)を搭載しているので、ほとんどの再生機と繋ぐことができます。
音質も段違いに良くなるので、スピーカー内蔵プロジェクターをお持ちの方も、利用して損はないでしょう。
3,映像の投影方法 ―スクリーンって絶対に必要?
プロジェクターの映像を投影する、スクリーンという専用品がありますが、これがなければ映像が見られない、という訳ではありません。環境によっては、スクリーンを用意しなくても問題なく映像を鑑賞できます。
スクリーンを使う以外では下記のような場所に投影が行なえます。
・白いホワイトボード
スクリーンを使わない場合の注意点
上記のような方法を用いる場合、スクリーンと比較すると、どうしても鮮明さや画質が落ちてしまいます。また投影先に汚れやシワがあると、映像にそのまま現れてしまうので、その点も注意が必要です。
しかし部屋の照明を暗く調整したり、投影サイズを小さくするなどすれば、かなり改善することができます。スクリーンを使わなくても、高画質で快適に鑑賞することは十分可能です。ぜひ工夫してみて下さい。
下記のような方はスクリーンを使ったほうが満足できるでしょう。
・出来る限り高画質で楽しみたい
・部屋が明るめで、照明を消すなど調整することができない
初心者が気をつけたい注意点まとめ
1,接続ケーブルについて
・ミニD-Sub 15pin(VGAケーブル)は映像しか流せないので注意!
・USBケーブルでパソコンと接続する場合、ドライバーインストールが必要。性能の低いパソコンだと映像がカクつく恐れも!
2,音の再生について
・内蔵スピーカーの音量は学校教室いっぱいに届くくらい。しかし音量を上げると音割れしやすい
・外部スピーカーを使うと、音量・音質ともに格段に良くなる
3,スクリーンの利用について
・スクリーンより画質は落ちるので、部屋を暗くしたり映像を小さくするなど対応がいる場合も
・高画質で楽しみたい場合は、スクリーンの利用がおすすめ!
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