プロジェクターとパソコンの接続方法の一つに「USB接続」があります。
USB端子であればほぼ全てのパソコンに搭載されています。そして映像と音声を両方とも流せるため、パソコンにHDMI端子が付いていない時などに重宝しそうですね。
このように一見便利そうに感じるUSB接続ですが、他の接続方法とは仕組みが異なるため気をつける点があります。
当店では基本的にUSB接続ではなくHDMI接続を推奨していますが、やむを得ない場合は下記を参考に注意しましょう。
パソコンのスペックに映像品質が左右される
USB接続の場合、パソコンの中で一度処理を行ってから映像を出力します。
そのため性能の低いパソコンの場合、まれに映像がカクついたり遅延が発生したりなど、正常に再生できないことがあります。
古いパソコンだったり、よほど高画質の映像を流すなどしなければ、ほとんどの場合問題はないでしょう。
しかし、HDMI端子を搭載していないパソコンはかなり古い恐れがあるため、あらかじめ動作を確認する、他のパソコンを用意しておくなど対策をしておいた方がいいでしょう。
ドライバーインストールが必要
ケーブルを繋いだ次の手順として、ドライバーインストールを行う必要があります。
ドライバーとは、プロジェクターなどの様々な機器を、パソコンで利用するために必要なソフトウェアのことです。
基本的にはプロジェクター内部にドライバーソフトが入っているため、ケーブルで繋いで接続デバイスからソフトウェアを起動すればインストールできます。
しかしOSの種類によっては、メーカーサイトからドライバーソフトをダウンロードしなければならないこともあり、その場合はネット環境が必要になります。
例えば当店取扱いの「EPSON EB-S04」という機種では、下記メーカーサイトでドライバーソフトが配布されています。
EPSON:http://www.epson.jp/support/portal/download/eb-s04.htm
機種名+メーカー名 などで検索するとほとんどの機種で上記のような案内が出てくるかと思います。一度試してみましょう。
ドライバーのインストール手順
USBケーブルを接続した場合の動作はプロジェクター機種、パソコンOSによって異なります。3つの状況に応じて手順を解説するので参考までにご確認下さい。
■USBケーブルで繋ぐと、ドライバーインストール画面が立ち上がった
1,案内に沿ってインストールを完了する
2,画面が消え、パソコン上の画面が自動的に投影される
■USBケーブルで繋いだが、何も変化がない
1,パソコンの接続デバイス一覧からプロジェクターを選ぶ
当店取り扱い機種の場合、メーカー名である「EPSON」と表示されます
2,ファイル名末尾が「.exe」となっているファイルを開く
3,インストール画面が立ち上がり、インストールが完了すると投影される
■MACなどドライバーソフトが機種に入っていない
1,プロジェクター機種名+メーカー名 などで検索しサポートページを開く
2,OSにそったドライバーソフトをダウンロードし、あらかじめインストールしておく
3,USB接続をすると自動的に投影が開始される
USB接続は便利だけれど
USB端子はほぼ全てのパソコンに搭載されているため、USB接続はとても便利です。またドライバーソフトさえ正しくインストールできれば、問題なく投影ができます。
しかし動画などを再生するにはパソコン側の性能が求められます。
よほど古すぎでもしない限り映像が乱れる、といったことはないかと思われますが、より綺麗に安定した動作で再生したい、という方はHDMIケーブルによる接続のほうが適しているでしょう。
写真のスライドショーやパワーポインタなどを用いてプレゼンテーションを行う、という場合には性能が問題になることはほとんどないので、選択肢としてありでしょう。
USB接続は他の接続方法に比べて特殊です。しかし違いを分かってさえいれば、取り扱いに迷うことはないかと思いますので、状況に応じて利用を考えてみましょう。
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